韓国環境部によると、今年の1~2月の廃プラスチックの中国への輸出量は、1800トンと昨年同期比で92%も激減した。古紙の中国輸出量も5万1800トンから3万800トンと496%減った。

 中国は昨年から資源ごみの輸入を中断すると警告していたので、ビニール袋の回収が難しくなることぐらい分かっていたはずなので、韓国政府や自治体が手をこまぬいていたことになる。

 回収業者が4月1日から資源ごみとしてビニール袋の回収を拒否し、この問題が大きくクローズアップされると、環境部は踵を翻したような対応に出た。

二転三転の行政と通達の非徹底

 2日に回収拒否をした業者と話し合い、また元通りにビニール袋を資源ごみとして回収されることにしたと発表したのだ。

 しかし、筆者の住むアパートを含め、ほとんどのアパートの管理人に対してそのような通達はなかった。

 また、回収業者が依然として資源ごみとして回収しないと言うので、混乱に輪をかけた。管理人たちは、「ビニール袋は指定袋に入れて出してください」の一点張りなのだ。

 こうしたことから、ソウル市はリサイクル市場安定化のための対策を打ち出した。

 まず、リサイクル品として回収したビニールの中の異物やリサイクルが難しいものは生活廃棄物として認められるよう関連規定を4月中に改正することにした。