4月1日、韓国の首都ソウル近郊で、住民がアパートの管理人を殴って立件された。
理由は、住民(加害者)が黒いビニール袋を資源ごみ収集箱に捨てようとしたところ、「今日から資源ごみとして捨てられない」と管理人(被害者)に注意されたことに腹を立て、管理人に殴りかかったためだった。
筆者の住む団地にも掲示板に「1日からビニール袋は回収されないので指定ごみ袋に入れて捨ててください」という紙が貼られていた。
これまでビニール袋は資源ごみとして分別収集の対象であったのだが、回収業者がビニール袋の回収を拒否しているというのだ。
ビニール袋が突然回収されなくなった
韓国でごみを出す時は、従量制の有料指定袋に入れて出すことになっている。地域ごとに指定のビニール袋があるので、それをスーパーやコンビニエンスストアなどで買って使うことになる。
だが、従量制ごみ袋にはレジ袋など他のビニール袋を入れてはいけない。これまでビニール袋は、資源ごみとして別途回収されていたからだ。
それが、4月1日から急にビニール袋を回収しないという。
この話の背景には、今年の1月から中国が資源ごみの輸入制限をしたことと、高くなった廃棄物処理費用にある。