上海にあるイタリアのランジェリーブランド「intimissimi」のショップ(筆者撮影、以下同

 中国では春節(旧正月)が近づくと、街のあちらこちらで赤い下着を見かけるようになる。街角の小さな下着屋からショッピングセンターの下着売り場、そしてデパートや繁華街の高級ランジェリーショップまで、赤い下着が目立つところに飾られる。

 下着屋のショーウィンドーには真っ赤な下着を身にまとったマネキンが置かれるし、店内には赤い下着の特設コーナーが設置される。これは女性用に限ったことではなく、男性用も同じで、パンツから肌着、ズボン下までの上から下まで大々的に赤が売り出されるのだ。

 なぜこのような現象が起きるのか。それは、中国では厄年に赤い下着を着ることが、“厄除け”になるとされることが背景にある。

 厄年を迎える人は、新年である春節前までに赤い下着を買って、厄除けの準備を整える。こうした中国独特の風習を背景に、下着メーカー各社は毎年、クリスマスごろからこぞって赤い下着を市場に投入し、まさに“赤い下着商戦”が始まる。