皇居で新年の一般参賀

皇居で行われた新年恒例の一般参賀で、手を振られる雅子さま(2018年1月2日撮影)。(c)AFP PHOTO / Kazuhiro NOGI〔AFPBB News

 日本の「新皇室時代」の到来が近づいている。光格天皇以来、2世紀ぶり、憲政史上初の生前退位が刻々と迫る中、内外の注目は「雅子皇后誕生」の行方だ。

 1月2日、皇居・宮殿で行われた新年一般参賀に、平成で最多の約12万70000人が詰めかけた。

雅子妃のブローチ

 雅子妃は新調したロイヤルブルーのドレスに、真珠とダイヤがあしらわれたシルバーのブローチを着用。同ブローチは、皇太子妃だった頃に皇后の美智子さまが帯留として愛用されていたものだ。

 美智子さまからの大切な贈り物であるとともに、同ブローチは、雅子妃にとって、ゆかりのジュエリーだ。療養中、2013年に、オランダ国王の即位式のため、11年ぶりの海外公式訪問を果たした際に着用していたもの。

 「美智子さまから皇后を引き継ぐにあたり、決意の意志が込められているのでは」(宮内庁関係者)と宮内庁関係者は皇后即位への不安が募る中、期待を高める。

 2004年から「適応障害」で長期療養している雅子妃にとってオランダは特別な地で、雅子妃に理解を示すオランダ王室にとっても、それには「特別な理由」がある。

 オランダ王室も、これまで“特殊な家族問題”を抱えてきたからだ。

 英国のヘンリー王子が、米国人のメーガン・マークルさんと「国際結婚」することで英国にとどまらず、世界中から注目を浴びているが、オランダのベアトリックス前女王の夫のクラウス殿下はドイツ人(2002年逝去)。しかも、元外交官、国際結婚だ。

 地質学者として欧州、米国、アジア諸国でグローバル企業や大学で勤務、欧州の王室ともゆかりのある筆者の友人であるオランダ人は、元外交官だったクラウス殿下のこれまでの苦悩を次のように話す。