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北千住の実力に、人々が気づきだしている。

 リクルート住まいカンパニーが発表した「2017年版 SUUMO住みたい街ランキング 関東版」で<穴場だと思う街(駅)ランキング>を3年連続、圧倒的スコアで1位なのが足立区の「北千住」です。さらに、長谷工アーベストがまとめた「住みたい街(駅)ランキング」では、首都圏総合ランキングで北千住が29位から8位に急上昇しています。“穴場”どころか“住みたい街”でなんと8位です。

長谷工アーベスト 「住みたい街(駅)ランキング2017」より作成

 北千住のある足立区といえば「ヤンキーが多い」「治安が悪そう」といったイメージを持っている方も多いはず。そのため意外と感じる方もいるのではないでしょうか。事実、足立区の刑法犯認知件数(犯罪件数)は2017年の7月末時点で3930件と「都内最多」*1です。

 一方、『23区格差』(池田利道著/中公新書ラクレ)によると、夫婦全体に占める10代の妻の割合も、夫婦とも10代の割合も23区で足立区が一番多いといいます。24歳以下の女性に占める有配偶者の割合は6%と首位。この数値をみると「ヤンママ」が多く、若い夫婦にとって住みやすい街とも言えるので、先述のイメージとは少し実態が違ってきているのかもしれません。

*1:2017年9月12日現在 足立区ホームページより

圧倒的な交通の利便性は他を退ける魅力

2008年開業の「千住ミルディス」。

 江戸時代から宿場町として発展してきた千住地区。その隅田川北側エリアが北千住です。北千住にはJR常磐線、東京メトロ日比谷線、千代田線、東武スカイツリーライン、つくばエクスプレス線と5路線が乗り入れています。駅前は密集市街地として発展してきました。

 しかし、1987年に西口の街並み整理の都市開発計画が持ち上がり、2000年代になると集合住宅・店舗・オフィスなどを構える「千住ミルディス」が開業します。2005年にはつくばエクスプレスが乗り入れることになり、2008年には東口地区開発計画が発表されました。