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データを通して見ると、都市の意外な一面が見えてくる。

 横浜、神戸に住んでいる人は、自分の住んでいる場所を神奈川、兵庫とは呼ばず「横浜」、「神戸」と言う――このエピソードは有名ですね。このうち神戸市は兵庫県の県庁所在地で、垂水区、須磨区、長田区、兵庫区、中央区、灘区、東灘区、北区、西区から構成されている政令指定都市です。

 神戸港を有する港町で、2006年には神戸空港が開港し、陸海空で利便性の高い交通網を持っています。2008年にはアジアの都市で初めてデザイン都市としてユネスコにも認定されています。

住みやすい都市にも選ばれた神戸市

 神戸市は2012年に、スイスのECAインターナショナルが発表した「世界で最も住みやすい都市」で日本の都市で唯一トップ10に入り、世界全体で5位、アジア圏ではシンガポールに次ぐ2位に選ばれています。これは、世界400あまりの都市の生活水準について、気候や医療サービス、インフラ、安全性、大気品質などを指標として「最も理想的な居住地」を選出したものです。

 2012年のランキングは以下の通りです。

 

経済都市としても注目が集まる

 神戸市の事業所数は71,009で、全国7位。上場企業本社数は51社と全国で12位です。またそれを支える労働者数は694,563人で全国でも8位の人数を誇ります。(「都市データパック2017年版」(東洋経済新報社))。企業目線であれば、豊富な労働力と空港などの交通利便性の高さは、大きな魅力になります。