7月2日に東京都議会議員選挙が行われる(告示は6月23日)。小池百合子知事の誕生によって、これまでの都議選とは戦いの構図が大きく変貌することになる。なかでも小池知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」がどれだけ勢力を伸ばすのか、これが最大の注目である。
小池知事の支持率は依然として圧倒的
小池知事が誕生して約9カ月が経ったが、依然として圧倒的に高い支持率を誇っている。朝日新聞が4月1日、2日に行った調査では、支持するが74%となっている。産経新聞とFNNが4月15日、16日に行った調査でも支持率は70.4%となっている。
この支持率の高さに不思議はない。豊洲市場を巡って、盛土問題や土壌汚染問題など、従来のでたらめさ、無責任さが暴かれたのは、小池知事が誕生したからである。都民ファーストを掲げ「都政の見える化」も徹底して行われている。2020年東京オリンピック・パラリンピックでも、従来の利権構造に切り込むべく必死でリーダーシップを発揮してきた。自ら知事報酬を半減し、無駄の一掃にも取り組んできた。
週3日程度しか登庁しない都知事がいたが、それとは正反対の精力的な行動と千両役者ぶりに、多くの都民が拍手喝采を送るのは自然なことだ。