ブラックフライデー、英国にも波及 アマゾン倉庫は大忙し

英ロンドン北郊ヘメル・ヘムステッドにあるインターネット小売り大手アマゾン英国法人(Amazon.co.uk)の物流倉庫で、注文商品を探すスタッフ(2015年11月25日撮影)。(c)AFP/ADRIAN DENNIS〔AFPBB News

 米アマゾン・ドットコムは今年に入って、矢継ぎ早に大規模な雇用拡大策を発表しているが、今度は3万人を超える規模で、パートタイム従業員を新規雇用すると発表した。

福利厚生もしっかりと

 海外メディアによると、同社がパートタイム従業員の雇用に関して、情報開示するのはこれが初めて。同社のワールドワイド・カスタマーサービス担当副社長のトム・ウエイランド氏は、急速に増え続ける顧客に対応するため、と説明している。

 アマゾンが4月6日に公表した広報資料によると、同社は現在米国で4万人のパートタイム従業員を抱えているが、今後1年間でその数を約1.8倍に増やす。

 新規雇用する約3万人のうち、2万5000人は米国の配送センターや仕分けセンターで勤務し、残りの5000人は「バーチャル・カスタマーサービス」と同社が呼ぶ、在宅で顧客対応する部門に配置されるという。

 その主な業務内容は、電話のほか、電子メール、チャットでの顧客対応を行うことだと、米ウォールストリート・ジャーナルは伝えている。

 また、これらのパートタイム従業員は週20時間以上働くことが可能で、その場合、フルタイム従業員と同様に、各種の福利厚生のほか、「キャリア・チョイス」と呼ぶ研修プログラムも受けられる。

 このプログラムは、受講料の95%をアマゾンが前払いするというもので、その分野はアマゾンにおける仕事と関連のないものも選択可能。例えば、CAD(computer-aided design)、工作機械技術、看護など多岐にわたると同社は説明している。