【写真特集】モバイル関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス2017」

スペイン・バルセロナで開催中のモバイル関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス」の開幕に先立ち報道機関向けに公開された「BlackBerry KEYone」(2017年2月25日撮影)。(c)AFP/Josep Lago〔AFPBB News

 米調査会社のアップアニー(App Annie)がまとめたモバイルアプリ市場のリポートによると、今年(2017年)における全世界のアプリダウンロード件数は1970億件となり、昨年実績から約32%増える見通し。

 そしてその後は、年平均19%の成長率で拡大し、2021年には3529億件に達すると予測している。

今年のアプリ売上高は9.1億円

 また昨年、618億ドル(約6兆8700億円)だったモバイルアプリの世界売上高は今年、同33%増の822億ドル(約9兆1300億円)となり、2021年には1391億ドル(約15兆4500億円)にまで拡大するとしている。

 こうしたモバイルアプリ市場の成長は、とりわけ人口の多い国に支えられるようだ。アップアニーによると、昨年ダウンロード件数が多かった上位5カ国は、中国、米国、インド、ブラジル、インドネシアの順。

 この5カ国だけで全世界のダウンロード件数の54%を占めるという。そして今後は中国とインドが、上位5カ国以外の国の成長率と同じペースで伸びていく。このことから2021年時点でも、上位5カ国のダウンロード件数比率は変わらないとアップアニーは予測している。

売上高では日本や韓国が上位に

 一方、モバイルアプリの売上高を見ると違った構図が見えてくる。同社によると、昨年、アプリの売上高が多かった5カ国は、中国、米国、日本、韓国、英国の順だった。

 これらの5カ国だけで世界のアプリ売上高の75%を占めている。そしてこの比率は2021年に85%にまで拡大すると、同社は予測している。