米アマゾン・ドットコムが米国で、ドローン(小型無人機)配送に関連した実験を行うようだと、複数の米メディアが報じている。
これは同社が1月11日に米連邦通信委員会(FCC)に提出した申請書(PDF書類)で明らかになったもの。アマゾンは無線技術に関する実験を行うために、電波使用の許可を求めている。
元NASA宇宙飛行士が担当者
ただ、申請書には「革新的な通信性能と機能を裏付けるために設計された試作機をテストする」と記載されているものの、実験の具体的な内容は記されておらず、同社の目的については分かっていない。
しかし書類の担当者欄には、ドローン配送プロジェクト「Amazon Prime Air」のシニアマネジャーを務める、元米航空宇宙局(NASA)宇宙飛行士、ニール・ウッドワード氏の名前がある。
リンクトインのプロフィールによると同氏は現在、Prime Airの飛行実験や安全・リスク管理、認可手続きに関する業務を担当している。
このことから、今回の電波利用の目的は、ドローンに関する実験が目的ではないかと米ビジネスインサイダーなどは伝えている。
実験はまず、ワシントン州シアトルにあるアマゾンの本社やその付近の屋内で行い、その後シアトルから約350キロメートル離れた同州の都市、ケニウィックで屋外の実験を行う。
これには仮のベーストステーションと関連のモバイル機器を使う。電波が届く範囲は決められたエリアの半径5キロメートル以内という。