PC・携帯製「トロイの木馬」、サイバー攻撃の危険性喚起

イスラエル・テルアビブ大学で6月に開催される、毎年恒例のカンファレンス「サイバー・ウイーク」の会場入り口に展示された「サイバー・ホース」。パソコンやタブレット、スマートフォンなどで作られている〔AFPBB News

 米国の市場調査会社IDCが、このほどまとめたタブレット端末市場に関するリポートによると、今年の世界における年間出荷台数は1億8230万台となり、昨年の実績からから12%減少する見通しだ。

成熟市場は2018年に回復へ

 IDCは今年8月に出したリポートで、今年の出荷台数が1億8340万台となり、前年比11.5%減という過去最大の落ち込みになると報告していたが、今回のリポートでこれを下方修正した。

 今回のリポートによると、新興市場(日本を除くアジア太平洋地域、中南米、中・東欧、中東およびアフリカ地域など)は、2018年まで減少が続き、その後2年は横ばいで推移する見通し。

 これをもう少し詳しく見ると次のようになる。

 IDCはタブレット端末を「スレート型」と呼ぶ従来型端末と、着脱式キーボードが用意される「デタッチャブル型」の2形態に分けて分析しているのだが、新興市場ではデタッチャブル型の伸びが見られるものの、スレート型の落ち込みが激しく、2020年まで増加に転じることはないという。

 例えば新興市場の今年の推計出荷台数は8500万台だが、来年は7700万台に減少し、その後2020年まで毎年7400万~7500万台で推移すると予測している。

 これに対し、成熟市場(米国、西欧、日本、カナダなど)では、今年と来年の2年で底入れし、2018年に回復。その後2020年まで1桁成長が続くという。成熟市場ではスレート型の落ち込みをデタッチャブル型の伸びが補うと、同社は分析している。