フォロー
コンピューターのキーボード〔AFPBB News〕
第11回円描き大会in横浜
第11回円描き大会in横浜が2016年11月23日（水）13:30～17:00、横浜国立大学で開催されます。円描き大会とはフリーハンドでどれだけきれいな円が描けるかを競う大会です。
参加者がフリーハンドで描いた円を、コンピューターが1000点満点で採点します。2015年に10周年を迎え、2016年1月には10周年記念、第１回世界大会も開催しました。
大会委員長は横浜国立大学大学院環境情報研究院の根上生也教授、大会副委員長は私です。主催は横浜国立大学大学院環境情報研究院、後援は理数教育研究所「Rimse」と公益財団法人日本数学検定協会。
当日は、日本初の数学オリンピック女性金メダリストのジャズピアニスト中島さち子氏、数学科を卒業したフリーアナウンサー篠崎菜穂子氏がスペシャルゲストとして参加します。
子供から大人まで誰でも参加できます。ぜひ親子でご参加ください。詳細は横浜国立大学大学HPをご覧下さい。
日本は円の国
円描き大会では、円描きのほかにもプログラムがあります。私は「驚異の数、円周率πの世界 人はなぜπを計算し続けるのか」というプレゼンテーションと「π1000億桁の中から数列検索」を行います。連載「ホワイトデーは、アインシュタイン誕生日と πの日」でも紹介しましたが、わが国はπ計算のトップランナーです。
なぜ日本はπ計算で世界の頂点を究めることができたのでしょうか。日本が数学大国であることはもちろんのこととして、重要なポイントがπ計算に欠かせない「計算機」の存在です。
2002年に初の1兆桁オーバーの世界記録を樹立したのは東京大学の金田チームです。当時世界最速のスーパーコンピューター、日立の「SR8000」が活躍しました。
2009年、筑波大学のスーパーコンピューター「T2K筑波システム」によって2兆桁の世界記録更新。2013年、12兆桁の世界記録は近藤茂が自宅に設置した自作PCによって成し遂げられました。
π計算の世界記録を支えるのが計算機大国日本であることが分かります。電卓をはじめ日本のスーパーコンピューターは世界を席巻しています。そしてもう1つ世界が認める日本の計算機がソロバンです。
