女性が科学を研究する可能性、男性の半分以下 調査

女性の社会進出を促すには、日常生活の中にある誤解を解いていくことが必要だ(写真は仏パリの研究所で水の中の病原体を調べる科学者)〔AFPBB News

 リオオリンピックが終わってから、はや2か月。日本選手団の目覚ましい活躍は、記憶に新しい。

 さて、女子競泳選手の400メートル個人メドレー後のインビューを皆さんは覚えておられるだろうか?

 試合後倒れこんでしまった彼女は、「昨日、生理が始まりすごく疲れていた。でも、それは理由にならない。今日の自分の泳ぎが良くなかった」と述べた。

 多くの選手はこのような発言をしない。いや、言い出しにくい。競技のコーチの多くが男性であるがゆえ、「生理中だ」と言えない女性選手は少なくないのだ。

飲み忘れないために机の上に置いたら・・・

 私事で恐縮だが、大学生になった頃から生理痛がひどくなってしまった。起き上がることができず、授業に出られない日も多々あった。困り果てて婦人科を受診し、低用量ピルの存在を知った。

 ピルの内服から7年が過ぎた。倦怠感や月経痛は多少あるものの、生理痛は内服してすぐに激減した。日常生活に支障を来すことは全くなくなった。

 そんな低用量ピルは、毎日内服する必要がある。正しくは、21日間飲み続け、7日間休薬する。医師となった頃から、飲み忘れが多くなってしまった。そのため、医局の自分の机上に置くことにした。その後、飲み忘れることはなくなった。

 だが、最近、「ピルを机の上に置かないように」と注意を受けた。理由は、「避妊薬を置くな、という指摘が医師からあったから」だという。