母親の子癇前症、子どもの自閉症リスクと「顕著に」関連 米研究

母親と新生児の手〔AFPBB News

 先日、子供が産まれました。2904グラムの元気な女の子です。幸いにも安産で、出産後も大きな問題なく、母子ともに健康です。

 陣痛が始まったのが休日だったため、出産に立ち会うこともできました。家族が増えるという人生の大きなイベントを迎えられ、初めての子育てに悪戦苦闘しながら、非常に嬉しく思っています。

 友人や上司に出産の報告をすると必ず聞かれるのが「里帰り出産ですか?」というものです。育児情報誌「miku」の2011年の調査によると里帰り出産をした妊産婦は約6割で、過半数の人が里帰り出産を選択しているようです。

 その理由として、産後の体を休めるためや、妊娠・育児を親にサポートしてもらうため、というものが多いようです。また、夫が長時間労働のためサポートが期待できない、という理由が次に続いています*1

里帰り出産ができない!

 医師は職業柄、長時間労働や時間外労働が多く、私のまわりの先輩医師に聞いてみると里帰り出産が多いようです。そうしたなか、私達夫婦は里帰りせず、現在の自宅近くの産院で出産することを選択しました。

 妻の地元に里帰り出産を引き受けてくれる産院がないからです。

 私も妻も埼玉県出身で、妻は埼玉県秩父市の出身です。秩父市は秩父盆地を中心とした山々に囲まれた自然豊かな地域で、秩父礼所巡礼や秩父夜祭などの歴史文化も多く、埼玉県の観光名所の1つです。

 人口は約6万人ですが、市内に産院は1つしかなく、分娩予定数によっては市内の出産を担うだけで精一杯で、里帰り出産は引き受けていないようです。市も産科医療の充実に向けた取り組みを行っているのですが、改善の目処は立っていない様子です*2