錦織、ユーズニー退け初戦突破 マイアミ・オープン

〔錦織圭がもし東京出身だったら・・・。これほど活躍しなかったかもしれないAFPBB News

 たいした回数ではないが世界のいろいろな国へ行って感じるのは、東京が素晴らしい街だということである。安全で気候もよく食べ物も美味しく本当に住みやすい。また日本の田舎もいいけれど、欲しいものやサービスがすぐ手に入る東京の魅力は捨てがたい。

 ところが、である。東京のこの住みやすさには大きな罠が潜んでいるという。

 高齢化に向けて高度な医療を受けられる医療機関もあるし、東京大学を頂点として有名大学がひしめく東京は子供の教育を考えても非の打ちどころがないはずである。

 しかし、この医療と教育で、「後進地域」と呼んでもおかしくない実態が、東京大学医科学研究所特任教授である上昌広さんの最新刊『日本の医療格差は9倍~医療不足の真実』で明らかにされている。

孟子のお母さんだったら東京をどう見る?

 この本の主題である医療についてもさることながら、最も衝撃的なのは背景にある教育格差である。東京都はまだしも、そのベッドタウンである埼玉県、神奈川県、千葉県では、子供に高度な教育を与える環境に大きな差別を受けているという。

 もし、孟子のお母さんが現代の東京近郊に住み、この本を読んでいたら・・・。あり得ない仮定だが、とっとと引っ越してしまうに違いない。それほど格差が大きいのだ。

 政治の世界における1票の格差は何度も裁判になってはメディアが繰り返し報道してきたため誰もが知る事実だが、教育格差の問題はほとんど知られていないと思う。

 例えば、国立大学の運営費交付金というものがある。それを最も多く受け取っているのは東京大学であることは誰でも察しがつく。しかし、東京は人口も多い。そこでこれを都道府県別の人口で割ってみると・・・。