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12年前の2004年8月、ある米国人青年が中国雲南省の名勝の渓谷、虎跳渓で消息を絶った。「青年が行方不明になったのは実は北朝鮮に拉致されたからであり、現在は平壌で英語の教師をしている」──。9月3日から4日にかけて、こんな報道が世界のニュースメディアによって流された。
この青年とは、当コラム(2016年3月2日「北朝鮮による米国人拉致事件、ルビオ議員も助太刀に」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46226)でも報じたユタ州出身の当時24歳の大学生、デービッド・スネドン氏のことである。
今回の各国メディアの一斉報道で、米国政府が本格的に調査を開始することが確実となった。北朝鮮による自国民の拉致事件を抱えた日本にとっても好影響が期待できそうだ。
現地女性と結婚して2児の父に
米国ではニューヨーク・デーリーニュース紙、USニュース・アンド・ワールド・リポート誌、CNNニュースなど多数のメディアが「北朝鮮によるスネドン氏の拉致」を報道した。300万部以上を発行する大衆雑誌のピープル誌から州の地方紙までが、失踪直前のスネドン氏の写真を載せて大々的に報じた。
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