英フィナンシャル・タイムズや米フォーチュンなどの海外メディアによると、米アマゾン・ドットコムは書籍販売の実店舗を新たに3店開設する計画を立てている。
「実店舗でもオンラインのメリット生かす」
その都市は、(1)イリノイ州シカゴ、(2)カリフォルニア州サンディエゴ、(3)オレゴン州ポートランド。このうちシカゴの店舗は来年にオープンすることがすでに決まっている。またフォーチュンによると、ニューヨーク市にも同様の店舗が開設されるとの観測が出ているという。
アマゾンは昨年11月に、本社のあるワシントン州シアトルに対面販売の書店「Amazon Books」を初めて開設した。
この店舗では数千冊の書籍を販売しているほか、同社の電子書籍端末「Kindle」やタブレット端末「Fireタブレット」、音声アシスタント端末「Echo」、映像配信端末「Fire TV」などの電子機器もそろえている。
また書籍は「面陳」と呼ばれる、棚に表紙を正面にして立てる方式で陳列している。品ぞろえには、アマゾンのオンラインストアに寄せられた顧客の評価、予約・販売実績、傘下の読書愛好者向けソーシャルメディア「Goodreads」の人気度などを反映させている。
同社はこの第1号店開設時に、「20年に及ぶオンライン書籍販売の経験を生かし、オンラインとオフラインのメリットを併せ持つ店舗にする」と説明していた。
今後の実店舗展開について同社は詳細を述べていないが、今後シカゴなどでオープンする店も1号店と同様の店舗になるのではないかと見られている。