サウジ国王、 紅海にエジプト間架橋計画を発表

なぜサウジアラビアは原油の生産調整に慎重なのか。エジプト・カイロで会談したサウジアラビアのサルマン国王(左)とエジプトのシシ大統領(2016年4月7日撮影、資料写真)。(c)AFP/HO/EGYPTIAN PRESIDENCY〔AFPBB News

「米国経済はまもなく『巨大な波』に襲われる。企業がデフォルトを起こし、景気後退はほとんど不可避だ」

 米ビジネスニュース専門ウェブサイト「ビジネスインサイダー」(4月7日付)は仏ソシエテ・ジェネラルのアナリスト、アルバート・エドワーズ氏の警告レポートを掲載した。エドワーズ氏が注目しているのは米国企業の利益の急激な減少である。これにより多額の債務を抱えている企業が大量倒産に追い込まれるというのだ。

 また、4月8日付けロイターによれば、米国の主要500社の今年第1四半期の1株当たり利益は前年比7.6%減少するという。3四半期連続の減益となれば2008年のリーマンショック以来となる。

 2015年末時点の予測では今年第1四半期は約2%の増益に転じるものと見込まれていた。だが、原油先物市場の回復の遅れによる資源関連業種の低迷に加え、年初からの市場の混乱で金融業界も振るわない。

 今年第2四半期の米企業の業績は、原油価格の低迷で約2%の減益が続く見通しである。市場関係者は、底入れの兆しが出てきている原油価格がこのまま安定すれば第3四半期の米企業業績は約5%増に転じると見ている(4月10日付日本経済新聞)が、原油価格が下落に転ずれば米企業の業績は再び悪化してしまう。

 米格付け機関ムーディーズは4月4日、「米企業の資金調達能力が3月に悪化した」とする報告書を公表した。特にエネルギー部門で大きく悪化し、ジャンク債のデフォルトリスクが高まっている可能性があることが示された。4月5日付けブルームバーグも「米企業のレバレッジ上昇に伴いデフォルトによる損失が膨らむ見通しだ。現在のジャンク債のリスク報酬は十分ではない」と報じている。