米IDCがこのほど公表したウエアラブル機器市場に関するリポートによると、世界市場における今年の年間出荷台数は7610万台となり、昨年実績から約2.6倍(163.6%増)となる見通しだ。
主役はスマートリストウエア
IDCは、ウエアラブル機器のうち、メーカーが自社で開発したアプリのみに対応する、活動量計に代表されるような機器を「ベーシック型」と呼んでいる。一方で他社企業のアプリにも対応するものは「スマート型」と呼んでいる。
このうち後者のスマート型は今のところ市場全体の3分の1程度にとどまっている。だがその出荷台数は伸びており、2018年にはベーシック型を追い抜くとIDCは予測している。
またスマート型は現在、主に通知機能に重点が置かれており、スマートフォンのアクセサリー製品という位置付け。だが今後はユーザーインタフェースや機能が向上し、より高度なウエアラブルコンピュータへと変化していくという。
そして、今後市場を牽引していくのは、スマート型のうち手首に装着するタイプの「スマートリストウエア」だと同社は指摘している。
なおスマートリストウエアには米アップルの「Apple Watch」や、米モトローラ・モビリティの「Moto 360」、韓国サムスン電子の「Gear Sシリーズ」、米ペブル・テクノロジーの「Pebble Time」といった製品があるが、これら以外のメーカーも続々この市場セグメントに参入しつつあるという。