現在のポピュラーミュージック・シーンの中で、実はジャズがもっともアクティヴでエキサイティングなのだ。(写真はイメージ)

 <ブルーノート・ジャズ・フェスティバル>と言えば、毎年6月の1カ月間、有名なジャズ・クラブ、ブルーノート・ニューヨークを中心にさまざまなアヴェニューでライヴが開催される、ニューヨークの初夏の代名詞と言える都市型音楽フェスティバルとして有名です。

 そんな有名なジャズフェスの海外進出第1弾として、ここ日本において〈Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 2015〉と銘打って、9月27日に横浜赤レンガ野外特設ステージにて本格的な野外ジャズフェスが開催されます。潮風に吹かれながら、開放感いっぱいの空間で、極上のジャズの生演奏を堪能できるとあって、とても楽しみにしている音楽ファンの方もきっと多いことでしょう。

 2大ヘッドライナーとして、パット・メセニーとジェフ・ベックというレジェンダリーなギタリストが発表されています。一度にこの2人の生ギタープレイを楽しめるというだけで見どころ、聴きどころ一杯なフェスと言えますが、今回はそれ以外の出演アクトの中から、いわゆる〈新世代ジャズ〉と呼ばれるミュージシャンをご紹介したいと思います。

ジャズの流れを変えたロバート・グラスパー

 ここでご紹介する〈新世代ジャズ〉の3アーティスト。個人的な印象として共通しているのは、〈1秒1秒、瞬間瞬間に鳴らされる音が、言葉で説明できないほどいちいちカッコよく、耳がひたすら喜びつづける音楽〉だということです。