韓国宮廷料理フェスティバル、パリで大盛況

民族衣装に身を包み韓国料理を作る子供たち〔AFPBB News

 ジジババがそわそわと時計を見ている。孫たちが来るのを待っているのだ。

 そしてやっと孫たちが来て、あっちこっち走り回ったり家財道具を触ったりし始めると、ジジババがまた時計を見始める。その時間30分。今度は孫たちが帰るのを待っているのだ。

 孫たちが帰った後、やっと微笑むジジババ。「(孫が)来れば嬉し、(孫が)帰ればなお嬉し」というわけだ。昨年流行った韓国のCMのワンシーンである。

 ここからも分かるように、子供たちには2つの顔がある。可愛いけれど、統制できない部分もある。孫を目に入れても痛くないジジババですら30分が限度なのに、ましてや他人の子供など許せるわけがない。

中学生以下お断りの店も

 韓国では最近「NO KIDS ZONE」を表明するレストランやカフェが続出している。NO KIDS ZONEの店とは、「お子様連れのお客様お断り」の張り紙を出している店のことである。

 大半は5歳児未満を対象にしているが、たまに中学生以下お断りという張り紙を掲げている店もある。なぜ、こんな店が増え始めたのだろうか。

 ことの発端は2012年9月、韓国のある地方の食堂で起きたある事件だった。

 家族5人で来店したお客は、赤ちゃんを乗せたベビーカーを通路に置いたまま、熱いチゲ鍋を注文した。食堂の従業員がチゲ鍋を運ぶ際、チゲの一部をベビーカーにこぼし、中にいた赤ちゃんの太ももに全治4週の2度火傷を負わせた。

 病院では赤ちゃんが成長し17歳を超えたら皮膚の移植手術が必要になると診断した。