アメリカ3大ネットの1つCBSで5月末から始まった番組が、全米に議論を巻き起こしている。
「ザ・ブリーフケース」 ("The Briefcase")というその番組は、病気や事故などさまざまな事情から生活苦にあえぐ夫婦をたずね、援助金としておよそ10万ドル(1200万円あまり)の現金を渡すところから始まる。大喜びしたのもつかのま、夫婦にはある選択肢が示される。
「自分たちで全額を使うのは自由。だが同じように苦しんでいる他の家族に全額または一部を寄付することもできる」
崖っぷちの境遇から脱するための虎の子資金を、一体どれだけなら他人と分かち合えるのか。夫婦は悩み、ときには意見の食い違いにより激しく対立する。その過程を赤裸々に描写するのがこの番組の売りだ。