米アップル、定額制音楽配信サービス「Apple Music」を発表

6月8日、米カリフォルニア州サンフランシスコで開催された世界開発者会議に登場したティム・クック最高経営責任者〔AFPBB News

 事前の報道のとおり、米アップルはサンフランシスコで6月8日に開いた開発者会議で、新たな音楽サービス「Apple Music」を発表した

 これは月額9.99ドルの定額制音楽ストリーミングサービスで、6月30日に世界100カ国以上で開始するという。

 同社の発表文などでは、この「100カ国以上」に日本が含まれるかどうか言及していないが、すでに日本のウェブサイトにも同サービスのページを設けており、「まもなく登場」などと案内している。

 新サービスは、iPhoneやiPadなどの同社製モバイル端末や、Macパソコン、Windowsパソコン、Apple TVなどあらゆる機器で利用できるというのがアップルの売り文句だが、興味深いのはこれらに加え、アップルが今回初めてAndroidスマートフォンにも同社サービスを提供するという点だ。

 ただし、Apple TVとAndroidスマートフォンでサービスが利用できるようになるのは今年の秋だという。

オンデマンド型とラジオ型の両方を提供

 基調講演での説明やウェブサイトの情報によると、Apple Musicは次の3つのサービスで構成される。

 1つ目は利用者がこれまでにiTunes Storeで購入した楽曲や、音楽CDから取り込んだ楽曲、そしてAppleが提供する3000万曲以上の楽曲をストリーミング配信する「Apple Music」。

 2つ目は、著名なDJが選んだ楽曲をラジオ放送のように流す「Apple Music Radio」。3つ目は、ミュージシャンが楽曲やビデオ、スナップ写真、書きかけの歌詞などを投稿し、ファンに情報発信する「Apple Music Connect」だ。