グーグルはここ数カ月にわたって各社と交渉を続けてきたが、映画のネット配信が競争激化の様相を呈してきたことで、交渉はここ数週間で一気に加速したという。
グーグルのサービスは、好きな時に1話単位で見ることが出来るペイパービュー方式。アップルが計画していると言われるレンタル方式に近い。
また、作品はDVD発売と同時に提供される。これはアップルやアマゾンの既存サービスと同条件のため、グーグルのサービスは他社に引けを取ることはないだろうとフィナンシャル・タイムズの記事は伝えている。
消費者習慣の変化がビジネスチャンスに
これからは映画館よりネット配信?〔AFPBB News〕
消費者の習慣の変化をビジネスチャンスととらえ、ネット企業各社が家庭のテレビに続々と進出してくる。コンテンツの消費のされ方や販売方法が大きく変わりそうである。
電子書籍リーダー端末「キンドル(Kindle)」と書籍コンテンツの販売で実績を持つアマゾンはその成功体験をもとに映像分野への進出を本格化する。
グーグルはその膨大なユーザー数と検索技術を武器に、ウェブをテレビで体験できるという「グーグルTV(Google TV)」を計画している。
携帯音楽プレーヤー「アイポッド(iPod)」で音楽配信をいち早く成功させたアップルは電子コンテンツ販売の先駆者。「アイパッド(iPad)」「アイフォーン(iPhone)」を新たなプラットフォームに、そのコンテンツビジネスをさらに強化する。
こうした状況の中、テレビ、映画各社にも大きな変化が求められているが、彼らの反応はいまひとつ鈍いようだ。

