「アップルウオッチ」4月24日発売へ、18金使用モデルも

米サンフランシスコで開催されたアップル主催イベントの会場で展示された腕時計型端末「アップルウオッチ」〔AFPBB News

 米アップルが4月に発売する腕時計型端末「Apple Watch」は、製造工程の一部に問題があり、出荷個数が当初計画の半数になる可能性があると、台湾の聯合報(United Daily News)が伝えている。

 それによると、Apple Watchは製造工程において2つの問題を抱えているという。1つはディスプレイ。

 聯合報によるとApple Watchは、バックライトが不要な有機ELディスプレイ(OLED)を搭載するが、その歩留まりが悪いのだという。

 現在のところこのディスプレイパネルを供給しているのは、韓国LGディスプレイ。しかし同社工場におけるApple Watch用ディスプレイパネルの歩留まり率は30~40%と、低い水準にとどまっているという。

アジアの工場で生産遅延か?

 もう1つの問題は、組み立て工程。Apple Watchの組み立てを一手に引き受けるのは台湾クアンタ・コンピュータ(広達電脳)だが、Apple Watchはこれまでになく小さく、精密な構造のため、同社での組み立て作業が当初の予定どおり進まず、生産に遅れが生じているという。

 これにより、将来は「iPhone」などの組み立てを手がける台湾ホンハイ(鴻海精密工業)傘下の中国フォックスコン(富士康科技)も、Apple Watchを請け負う可能性があるという。

 聯合報によると、アップルが当初計画していた1カ月の出荷個数は250万~300万個。これをアップルは125万~150万個に引き下げたと、聯合報は伝えている。