密封されたガラス瓶、「メイソンジャー」。アメリカ発のブームが日本に飛び火し、テレビや雑誌などでも取り上げられ、カフェや雑貨店でもよく見かけるようになった。
野菜をメイソンジャーに層状に重ねて入れた「ジャーサラダ」もブームになっている。新鮮なサラダを入れて持ち運べる、保存が利く、お手軽という要素がヘルシー志向の女性に受けたのだ。背景には、塩こうじ、塩レモンなどの健康食の作り置きブームがあると考えられる。
最近のメイソンジャーブームについて探ってみたい。
野菜もソースもチョコレートもジャーの中に
「メイソンジャー」は欧米の家庭で一般的に使われている保存容器だ。その歴史は100年以上もある。米フィラデルフィアのブリキ職人、ジョン・ランディス・メイソン(1832~1902)が1858年に発明したもので、 商品名はラストネームに由来している。かわいらしい見た目、それに耐熱性と密閉性などを備えた使い勝手のよさが評価され、カフェでコーヒーや料理の器としても利用されるようになり注目を集めた。