1月21日、マイクロソフトの「Windows10」紹介イベントで、拡張現実(augmented reality (AR))を実現する「Hololens」が披露された。
現実と仮想空間の境目が微妙に
現実空間に3D映像を重ね、あたかも実写映像に足りないものをCG処理でつけ加えた映画の中に入ったかのような世界を作り出せるのである。
この自己完結型ウェアラブルコンピューターシステムが実現する世界をデモ動画で見れば、『マイノリティ・レポート』(2002)などのSF映画や、『アイアンマン2』(2010)などのアメコミヒーロー映画で、夢として見てきた現実と仮想世界の融合が(ちょっとだけ)身近になったことを実感できる。
ARが浸透すれば、現実と仮想空間の境目は、ますます微妙になることだろう。
ショッピング中毒に悩む者にとっては、早晩ゴミとなり、資源の浪費となることを防ぐメリットがあるかもしれない。「見えるのに存在しないもの」への現実逃避は様々な局面で有用に思える。
しかし、多くの中毒者を生みだす懸念も小さくない。