やはり日本人が人質になると関心が一気に高まるようだ。イスラム国に関する記事が1位と2位に入った。また6位、16位にも入っている。1位になった矢野義昭さんの「凶悪なテロ組織、イスラム国が台頭した理由」はイスラム国とはそもそも何で、どのようにして生まれたのかを丁寧に説明してくれている。
イスラム国による人質事件とアップルの快進撃に高い関心
歴史的な経緯をおさらいするうえでも非常に分かりやすい記事と言える。
20以内には入らなかったが、堀田佳男さんの「解放か殺害か、人質の明暗を分けるもの」は、人質の生死を分ける条件を考察した興味深い記事である。
イスラム国以外では米アップルの快進撃を伝える記事が上位に入った点が特徴的だった。
4位に入った小久保重信さんの「「iPhone」の販売台数、誰も予想しなかった領域に」は、iPhone 6が世界中で驚異的な販売の伸びを示したことをいち早く伝えた記事だ。
同じ小久保さんの記事で、「iPhoneのシェア、サムスンのお膝元で過去最高」も15位に入った。
ランク外ではあるが、英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙もアップルの快進撃伝えている(「空前の好決算、アップルは膨らむ期待に沿えるか」)。
韓国サムスン電子が圧倒的に強かった世界のスマートフォン市場で大きな地殻変動が始まったようである。
一方、日本ではあまり関心が高くないが20位に入ったFT紙の人気コラムニストであるギデオン・ラックマン氏による「欧州がギリシャの債務減免に応じられない理由」もぜひお読みいただきたい記事の1つ。
イスラム国が強烈な印象を与えているが、世界経済に大きな影響を与えるという意味では、こうしたテーマにも関心を払っておきたい。