(2015年1月29日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

米アップル株、新機種発表の臆測で最高値更新

アップルが計上した純利益750億ドルは、上場企業の四半期ベースの利益として、これまでのエクソンモービルの史上最高記録を塗り替えた〔AFPBB News

 企業史上最大となる利益を出した四半期の後、どう先へ進むのか――。これが米アップルの上にのしかかる疑問だ。

 スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の大型モデルの人気と中国での成功のおかげで、アップルは2014年10~12月期に750億ドルの売上高に対して180億ドルの純利益を計上し、ほぼすべての指標で事前予想を上回った。

 アップルはこれで、4四半期連続でウォール街の予想を突破したことになる。2013年の大半を通じて同社がやり損ねてきた、予想を上回る業績達成のパターンに戻った格好だ。市場が開いた時、投資家はアップル株を7%急騰させた。

 「iPhone 6」の宣伝文句を借りるなら、この四半期は「bigger than big」だった。

投資家の懸念を払拭、株価は再び最高値目指す動き

 力強い業績数字と並び、アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は投資家の抱く懸念を打ち消した。iPhoneの販売を伸ばす余地があとどれほどあるのかという懸念や、昨年9月に曲がった端末に関する苦情が相次いだ後のアップルの製造能力、また、サムスン電子や中国のシャオミ(小米)といった企業からの競争をかわす力に関する懸念だ。

 株価が最高値に向かって再び上昇する中、アップル自身が期待を高めており、今後、膨らんだ期待に沿おうとする大きな挑戦に直面する。27日の業績発表の後、アップル株は時間外取引で5.7%上昇し、1株115.40ドルをつけた。過去最高値は119.75ドルだ。

 ホリデーシーズンが入る10~12月期は、アップルにとって常に最も収益の高い四半期で、例年と同様、同社は足元の1~3月期には、反動減で売上高が520億~550億ドルに減少すると予想している。

 モバイルアナリストでジャックドー・リサーチ創業者のジャン・ドーソン氏は、この数字は1~3月期にiPhoneの販売台数が約5500万台になることを意味し、「減収でも四半期として同社史上2番目の好決算になる」と言う。