去る1月16日、産経新聞から、東京大学で長年禁止されてきた軍事研究が解禁という報道がありました。

東京大学の安田講堂(ウィキペディア)より

 そのような話は寝耳に水でしたので、まずは学内外の関係者に「どういうことか知ってる?」的なメールを送ったのですが、昼頃になり、今度は大学の公式ホームページに「東京大学における軍事研究の禁止について」という告知が出ました。

 前回お知らせしましたとおり、1月22日は18時から東京大学工学部2号館92B教室で「ショアとジェノサイド2015年の<戦前/戦後>倫理」哲学熟議を行います(事前予約はgakugeifu@yahoo.co.jp受付)。

 この後半、ラウンドテーブルで「大学の軍事研究」について討議することになりました。ご関心の方はどうぞお運び下さい。

個別研究科の研究ガイドライン改訂から

 ちょうどその日は私の所属する部局の教授会にあたっていましたので、当然ながらこの話題が出ましたが、事前の科所長会議などでも一切出たことがない話だった様子。いったいこのフライングは何なのか、後続の報道や発表に注意する必要があると思います。

 今回の報道は、実際には昨年12月に行われた大学院情報理工学研究科の科学研究ガイドライン改訂に関連した取材の結果と思われます。