2015年1月は「哲学熟議」をお休みする予定でしたが「緊急哲学熟議」を開くことになりました。1月22日木曜日17:30開場18:00- 東京大学工学部2号館92B教室にて、
「ショアとジェノサイド・・・2015年の「戦前/戦後」倫理」
として「わだつみ会」理事長で仏文学者の高橋武智さんが、上映に9時間半を要する記念碑的作品『SHOAH ショア』で知られる映画監督、クロード・ランズマンの最新作、2013年、久々にカンヌ映画祭に出品して激震となった『不正義の果て Le dernier les injustes』などに触れつつ、今日私たちが直面する問題について語ります。
入場は例によって無料、座席数に限りがありますのでネットでの事前予約をgakugeifu@yahoo.co.jp宛にお送り下さい。折り返しe-ticket mailをお送りします。
また今年から、新しいシリーズを始めます。哲学熟議の兄弟分のような形で私の本来の仕事の現場を大学でも持つことになりました。演奏と場合により少しお話を交えた
「哲楽遊戯」
です。演奏は実費がかかりますので一昨年の「トリスタンとイゾルデ」同様のシステムでネット・チケットを準備します。
ドビュッシー「フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ」武満の小品などとともに私の委嘱新作「オルフェの凝視」(1997/2015)の初演などがあります。熟議同様「哲楽遊戯」も細く長く続けていきますので、どうかお運び下さい。
『SHOAH ショア』という体験
新年早々、嬉しい偶然に行き当たりました。上野千鶴子姐と偶然、接近遭遇したのです。暮に本を贈っていただきながらお礼が遅れて気になっていたところでしたのでラッキーでした。
彼女と一緒になったのはクロード・ランズマン最新作『不正義の果て』の試写の折でした。「蛇の道はヘビね」と笑われてしまいましたが、まあ、会うべき場所で会うべき人と会ったようなものでした。
メディアを通じて多くの方が上野さんにどういうイメージを持っておられるか分かりませんが、彼女ほど爽やかで、話すだけで活力を得るような知性というのは日本国内では・・・とりわけ大学周辺では?・・・極めて少ないと思います。