
一方で、日本を訪問する韓国人の数も2014年になってずっと減り続けた。1月こそ、前年同月比9%増の25万5000人になったが、2月から5カ月連続して前年同月比割れとなった。
1~6月の累計の訪問者数は、前年同期比3.3%減の127万6000人だった。
ほかの統計をあたってみたら、訪問者数だけではなかった。
2014年に入って、日韓間の貿易額もほぼ一貫して減り続けているのだ。
韓国から日本への輸出額は、2014年1月に前年同月比20.1%減の28億1000万ドルとなったが、それ以降も、3月と4月を除いてマイナスが続いている。
日本の対韓輸出が2ケタの減少、直接投資も減少
逆に、日本からの輸出額はもっと大きな落ち込みだ。1月には前年同月比20.1%減の40億2000万ドルだったが、2月以降もマイナスが続いている。
1~6月の累計で見ると、韓国から日本への輸出は161億9000万ドルで前年同期比5.4%減。一方で、日本から韓国への輸出額は、同12.2%減の267億8000万ドルだった。
日韓間の貿易は、ずっと韓国の大幅な赤字だった。日本からの輸出がより減少したことで、1~6月の「韓国の対日赤字額」も105億9000万ドルと最近にない水準になった。
それだけではない。
日本から韓国への直接投資も減少している。
日本から韓国への直接投資金額は、2013年には前年比40.8%減の26億9000万ドルになった。2014年になっても減少が続いている。1~6月の直接投資金額は、11億4882万ドルで、前年に比べて2億ドルほど減少している。
なぜこんなことになっているのか。
1つは、超円高の修正だろう。日本人の訪問者、特に観光客が目に見えて減り始めたのは、超円高の修正で、韓国旅行が「割高」になったことの影響が大きい。