米アップルがタブレット端末の新モデルの量産を開始したと、米ブルームバーグが8月11日に伝えた。
早ければ9月末に発表される見通し
それによると、画面サイズが9.7インチのフルサイズ「アイパッド(iPad)」はすでに量産が始まっており、第3四半期(7~9月)の終わりか第4四半期(10~12月)初めに発表される見通し。
また小型モデルの「アイパッドミニ(iPad mini)」も量産体制に入っており、こちらは年末までに発売される見込みという。
ただしフルサイズのアイパッドは画像の視認性を高めるために反射防止コーティングを施している。これが製造上のボトルネックとなり、生産量が抑制される可能性があるとブルームバーグは伝えている。
これらの発売タイミングは、1年で最も消費が伸びるホリデーシーズンに合わせたもので、アップルにとって重要という。またブルームバーグは事情に詳しい関係者の話として、アップルの新製品には、画面サイズの大きいアイフォーン(iPhone)と、健康管理機能を備える腕時計型端末も含まれる見込みだと伝えている。
なおこのブルームバーグの報道に先立ち、アップルが9月9日にイベントを開催し、アイフォーンの新モデルを発表すると、IT系メディアサイトの米Re/codeなどが伝えていた。
iPad、2四半期連続で前年割れ
今年7~9月期におけるアイフォーンの販売台数は3520万台で、1年前から13%増と好調だった。一方アイパッドは同9%減の1328万台で、2四半期連続で前年実績を下回った。
こうしたアイパッドの販売低迷について、ブルームバーグは、カナダの投資銀行RBCキャピタルマーケッツのアナリストの見解を伝えている。
それによると、タブレット端末市場の成長はすでにそのピークを過ぎた可能性があるという。