市場調査会社の米ガートナーが6月30日までにまとめた最新のリポートによると、今年1年間における世界のIT支出額は3兆6730億ドルで、前年比2.1%増にとどまる見通しという。

スマホ盗んだ犯人を前面カメラで撮影、盗難対策アプリ

店頭に並ぶスマートフォン〔AFPBB News

 この伸び率は同社が昨年公表したリポートで3.6%増だったが、今年4月のリポートでは3.2%増に修正された。今回はさらに下方修正したわけだが、その理由は、携帯電話やタブレット端末などの機器と、ITサービスの分野などで状況に変化が表れたからだという。

 「競争激化で価格が下落したこと、製品に差異化が見られなくなってきたこと、代替製品/サービスの入手が容易になってきたことが、市場の短期的見通しにマイナスの影響を及ぼしている」とガートナーのマネジングバイスプレジデント、リチャード・ゴードン氏は述べている。

 同社が予測する今年の各分野の支出額は、「通信サービス」が1兆6350億ドルで最も多く、これに「ITサービス」の9670億ドル、「デバイス」の6850億ドル、「法人向けソフトウエア」の3210億ドル、「データセンターシステム」の1400億ドルと続いている。

携帯電話とタブレットの価格下落がデバイス市場に影響

 このうち「デバイス」とは、パソコン、薄型軽量ノートパソコン、携帯電話、タブレット端末など。これらを合わせた支出額の前年比伸び率は1.2%増で、これまでの予測値を下回る見通しだ。

 その要因の1つは、携帯電話とタブレット端末の市場で価格下落が予想されるからだという。

 タブレットは米国で半数の世帯に普及しており、今後は高価格端末の販売が鈍くなる。新たにタブレットを購入する顧客層は、より安い製品を求めるようになると同社は予測している。