「一緒に食べる」というダイエット法

味の社会学(第8回)

2014.04.22(Tue)菅 慎太郎

戦後増えてきたのは「脂質」の摂取量

 厚労省はいま、「日本人の長寿を支える“健康な食事”」のあり方について検討を進めている。国民の「健康」を保つことは、増え続ける社会保障費を抑制することに繋がる。

 国民の健康を考える上で、肥満を避けて通ることはできない。肥満は4大成人病に影響する重大なファクターの1つである。

 下記のグラフは、戦後の「栄養摂取量(平均)の推移」をグラフ化したものだ。

栄養摂取量(平均)の推移
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 このグラフを見ると、1960年のエネルギー(摂取カロリー)が2096キロカロリーあったのに対し、2010年では1849キロカロリーと減少している。

 肉体労働がロボットや自動化で代替され、事務作業を中心としたホワイトカラーに就く人が多くなった。車社会や交通の発達で日常生活の運動量も減少し、日々の代謝として必要なカロリーは減少傾向にあるのだ。

 一方、栄養バランスを見ると、タンパク質はそれほど変化がない。増え続けているのが「脂質」である。11%足らずだった摂取量が、50年経過して26%と実に2倍以上に増えている。

脂肪1キロは何日で落とすべき?

 「肥満」になるメカニズムは至極単純な話である。摂取カロリーと消費カロリーのバランスの中で、摂取カロリーが上回れば「太る」ということだ。

   摂取カロリー > 消費カロリー = 太る

   摂取カロリー = 消費カロリー = 維持

   摂取カロリー < 消費カロリー = 痩せる

 「そんなに食べてないのに、なぜか太る」という声は多数聞かれる。それは、「食べたことを認識していない」か、「運動(消費)が足らない」のだ。

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