米ツイッターが5日発表した昨年10~12月期の決算は、売上高が1年前の約2.2倍に当たる2億4300万ドルだった。
最終損益は5億1100万ドルの赤字で、赤字額は1年前の870万ドルから拡大した。ただしこれにはストックオプション付与などの費用が含まれている。これら特別費用を除いた純損益は1000万ドルの黒字で、1株利益は2セントになる。
米ニューヨーク・タイムズによると、アナリストらは売上高を2億1800万ドル、特別費用を除いた1株損益は2セントの赤字と予想しており、ツイッターの実績はこれらを上回った。
利用者数の伸び4四半期連続で低下
ただ、この決算を受けて同社株は時間外取引で一時18%下落した。同時に公表した利用者数の伸びと利用頻度の数値が振るわなかったからだ。
ツイッターの10~12月期の月間実質利用者数は2億4100万人で、1年前から30%増加した。しかしこれを前の四半期と比べるとわずか3.8%増にとどまる。前の四半期の伸び率は6.4%。利用者数の前四半期比伸び率の低下はこれで4四半期続いた。
先ごろ公表されたデータによると、米フェイスブックの利用者数の前四半期比伸び率は3.4%で、今回のツイッターの伸び率よりも低い。だが、フェイスブックの月間実質利用者数は12億3000万人で、ツイッターの5倍以上。
規模が拡大すればおのずと成長は鈍化するが、ツイッターはまだその段階ではないと見られていた。