生鮮野菜の特売チラシはもういらない、
「会話」を通して旬の野菜を食べよう

味の社会学(第5回)

2014.01.29(Wed)菅 慎太郎

豊富な食材の脆弱な供給体制

 夏場のゲリラ豪雨や、冬の大寒波襲来など、気候変動がなんとなく極端になってきていると感じている人は多いに違いない。

 自然相手の農業は、こうした厳しい気候の中でいかに生育環境を調整し、市場が求めるタイミングで出荷するかが肝となる。天候と価格という変動する環境で、農家の方々の苦労は絶えない。

 一方、消費者は、大量陳列の大規模スーパー、24時間開いているコンビニなど、身近に、いつでも、食材があることが当たり前の環境に生きている。

 それでも、在庫ギリギリのオペレーションをしている現状では、先の東日本大震災の直後のようにひとたびサプライチェーンが分断されればあっという間に店頭のものがなくなり、供給もままならなくなる。多くの人が、その豊富な売り場が実は脆弱であったことを実感したに違いない。

健康のための野菜は後回しに

 下記の表は、「平成24年度の家計調査(総務省統計局)」の「消費支出の費目別平均額」から、食費の部分を切り出したものである。

消費支出の費目別月平均額(平成24年度、一部抜粋)
(出典:総務省統計局「家計調査H24より抜粋」)
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