米国では感謝祭翌週の月曜日にオンラインショッピングが活況を呈すことから「サイバーマンデー」と呼ばれる。
米アドビシステムズのリポートによると、今年のサイバーマンデーに当たる12月2日の米オンライン売上高は、前年から16%増の22億9000万ドルとなり、過去最高を更新した。
これに先立ち、感謝祭翌日のブラックフライデーのオンライン売上高も昨年実績を15%上回り、過去最高になったと報告されていた。アドビシステムズによると、感謝祭当日とブラックフライデー、その後の土日とサイバーマンデー合わせた5日間のオンライン売上高は74億ドルとなり、昨年実績を26%上回ったという。
このうち、とりわけ好調だったのが、スマートフォンやタブレット端末を使ったショッピングだ。これらを含むモバイル端末による売上高は1年前に比べ80%増えており、サイバーマンデーのオンライン全売上高の18.3%を占めたという。
iOSの利用者、Android利用者よりも買い物好き
こうしたモバイル端末に関するデータは米IBMも公表している。同社のコンサルティングサービス部門がまとめたリポート「デジタル・アナリティクス・ベンチマーク」(PDF)によると、今年のサイバーマンデーにおけるモバイル端末からのトラフィックは全オンライントラフィックの31.7%で、前年から45%増えている。
このうち、スマートフォンのトラフィックは全体の19.7%、タブレット端末は11.5%だった。一方で売上高の割合はスマートフォンが5.5%。タブレットは11.7%と、スマートフォンの2倍以上。1回の注文当たりの平均支出金額もタブレットは126.30ドルで、スマートフォンの106.49ドルを上回った。
商品を眺めるのはスマートフォンで、実際に商品を購入するのはタブレット端末で、といった傾向が表れているようだ。