米アマゾン・ドットコムは先週、読書愛好者向けのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営する米グッドリーズ(Goodreads)という会社を買収することで合意したと発表した。早ければ4月にも買収手続きを完了するという。
このグッドリーズは、現在最高経営責任者(CEO)を務めるオーティス・チャンドラー氏とその妻が2007年に共同設立した会社で、本社は米サンフランシスコにある。
設立者の2人が夫婦だからといっても決して小さな会社ではなく、登録会員は現在約1600万人おり、ソーシャルリーディングとも呼ばれる同種のサービスの中でも規模が大きい。
会社、サービスともに存続へ
サイトでは、利用者が自分の読んでいる本を紹介したり、次に読みたい本の情報を共有したり、お薦めの本を提案してもらったりしている。またこの中には約3万の読書クラブがあり、本好きの人が様々に感想や意見を述べ合ったりしている。
こうしてサイト上に登録された本は5億2500万冊。また登録されている本にはリンクが張られており、利用者はそれをクリックしてアマゾンや他社の販売サイトに行って買えるようになっている。
アマゾンもグッドリーズも今回の買収について詳細は述べていないが、現時点で分かっていることが2つある。
1つはグッドリーズがアマゾン傘下の独立した企業として今後もサービスを継続していくこと。サービス名も提供している交流機能にも変更はないという。
もう1つはアマゾンの電子書籍端末「キンドル(Kindle)」と同名のモバイルアプリに、グッドリーズの機能やサービスを取り込むこと。
グッドリーズにとっては利用者層をキンドルの利用者にも広げられ、サービスの規模が拡大する。アマゾンにとっては、これまで弱いと言われていたソーシャルの分野をテコ入れできるというわけだ。