アマゾンが3位に、キンドル・ファイアは26.8%増
そしてアップルとサムスンに続いて、米アマゾン・ドットコム、台湾エイスーステック、米バーンズ&ノーブルが上位5社に入っている。
このうち「キンドル・ファイア」シリーズの販路を米国外にも拡大したアマゾンが600万台を出荷し、シェアは7~9月期の8.3%から11.5%に拡大した。アマゾンの出荷台数は1年前から26.8%増えている。
また4位のエイスーステックは、グーグルブランドのタブレット「ネクサス7」が好調に伸びたが、シェアは7.8%から5.8%へと低下した。同社の出荷台数は310万台で、1年前から5倍以上に増えた。
電子書籍の販売でアマゾンと競合関係にあるバーンズ&ノーブルは100万台を出荷して、シェアは1.9%だった。ただし同社の出荷台数は1年前から27.7%減少している。
サーフェスRTは90万台以下、上位5社に入らず
ここで興味深いのは、昨年10月下旬に発売された米マイクロソフトのタブレット「サーフェス(Surface)RT」についてIDCが言及している点だ。IDCによると10~12月のサーフェスRTの出荷台数は90万台弱。
つまりバーンズ&ノーブルの100万台を下回り、同社は上位5社に入ることができなかったというわけだ。
その理由はサーフェスRTの画面サイズと価格設定にあるという。ここ最近のタブレット端末の傾向は小型化と低価格化。長期的に見ればウィンドウズタブブレットのような高機能・高価格帯の製品は消費者に受け入れられる可能性がある。
しかしそれまでの間、出荷台数を伸ばすには価格を下げる必要があるとIDCは指摘している。
