米IDCがまとめた最新の調査で、韓国サムスン電子のスマートフォン出荷台数が過去最高を更新したことが分かった。同社の今年7~9月期の出荷台数は1年前から2倍(100.4%増)の5630万台となり、市場シェアは31%に達した。
この四半期ベースの出荷台数は同社、業界史上ともに最高値。また31%という市場シェアは2009年の10~12月期以降で最大。
サムスンは今年6月に旗艦モデル「ギャラクシー(Galaxy)S III」を発売しており、7~9月期はこの製品の出荷台数が四半期全体を通して反映された。
また同社は中価格帯の端末を数多く発表しており、その幅広い品揃えが成長を後押ししているという。
そしてサムスンに次いで出荷台数が多かったのは米アップル。アップルは2690万台の「アイフォーン(iPhone)」を出荷し、台数を1年前から57.3%増やした。市場シェアも1年前の13.8%から15%に拡大した。
サムスン、3四半期連続で業界トップ
とはいってもサムスンの出荷台数はアップルの2倍以上という驚異的なものだ。サムスンとアップルは昨年まで抜きつ抜かれつという関係だった。
しかし今年1~3月期にアップルの3510万台をサムスンが4220万台で抜いた後、4~6月期はアップルの2600万台に対し、サムスンは5000万台の大台を突破。そしてこの7~9月期、サムスンは3四半期連続でトップになったというわけだ。
ただし、アップルにとってもこの先望みがないわけではない。
同社は7~9月期に新モデル「アイフォーン5」を市場投入したが、発売日が9月21日だったため、これが反映されたのはわずか1週間ほど。にもかかわらずアイフォーン5は最初の週末で500万台以上を売り上げており、同四半期の出荷台数増に寄与した。