一方、カナダRIM(リサーチ・イン・モーション)の「ブラックベリー(BlackBerry)OS」のシェアは8.3%となり、同OSのシェアはついに1桁台に落ち込んだ。
また、米マイクロソフトの「ウィンドウズフォン(Windows Phone)」は3.6%、フィンランド・ノキアの「シンビアン(Symbian)」は0.7%だった。いずれのシェアも3カ月前から0.4ポイント低下している。
スマートフォン市場で苦戦しているノキアは、マイクロソフトと提携し、主要OSをこれまでのシンビアンからウィンドウズフォンに切り替えて、巻き返しを図っている。
しかしこのコムスコアの調査結果を見る限り、シンビアンの減少分をウィンドウズフォンが補っているのではなく、iOSやアンドロイドにシェアを奪われていると言えそうだ。
「不評な地図アプリの影響はない」
なおアップルのiOSは新版がリリースされ、そこに搭載されている地図アプリの出来が悪いと不評だが、これがアイフォーン5の売れ行きに及ぶ影響はないと見られている。
米フォーブスや米AP通信は、米スターン・アジーのアナリスト、ショー・ウー氏が出した調査ノートについて報じているが、それによると、アイフォーン5の需要は依然として旺盛で、サプライチェーンにも影響が出ていない。
製造が難しいと言われているインセル型タッチスクリーンディスプレイの歩留まりも向上しており、生産体制も良好と同氏は報告している。
また同氏は、先に2700万台としていた7~9月期のアイフォーン販売台数予測と、4650万台としていた10~12月期の予測に変更はないとし、むしろ上方修正する可能性さえあると話している。
