緑内障に無自覚のドライバーは約250万人

 体験を通じて、自分が緑内障になった時の運転に対するリスクの高さを実感したことに加えて、世の中をこんなふうに見ながら運転している人がいることに対する驚きが大きかった。

 なお、体験プログラムの内容はホンダが医療関連のデータや各方面との意見交換によって独自に作成したもので、あくまでも啓蒙を目的として開発したことを付け加えておく。

 ホンダが人口統計や交通安全白書2024、日本緑内障学会多治見疫学調査報告書などを用いた概算では、緑内障を無自覚で運転しているドライバー数は、全国に約250万人いると推定されている。

 日本緑内障学会多治見疫学調査報告書によれば、緑内障は日本人の失明原因の第1位。年齢別では40歳以上で約20人に1人、また60歳以上の約10人に1人が発症するといわれている。また、緑内障は若年層を含めて全世代で向き合うべきという見解を示している。

 世界緑内障連盟と緑内障に関する患者団体の世界緑内障患者連盟が実行組織となり、2008年から毎年3月上旬を国際的な緑内障啓発週間と定めており、パリミキとホンダとの共同イベントもその一環としての実施となる。

 今後は、こうした民間企業の活動が警察庁や厚生労働省などの政府機関、さらに全国の警察本部と連携した議論が進むことを期待したい。