親密な関係が脅しのネタに
電子メールによれば、エプスタインはブラックに対し、彼のファミリーオフィス(個人の資産管理会社)にはエプスタイン直属の部下になる「ダディー」が必要だと告げていた。
またその手配について、自分は「無料では時間を使わない。そういうのはフェアじゃない」と述べていた。
ブラックがこれに後ろ向きな態度を見せると、エプスタインはこんなメールを送った。
「レオン、君もよく分かっているように、僕は君のためなら大抵のことはやるつもりでいる。少なくとも、友人としてやってみようとする。それに、僕はこれまでもいろいろなことを随分やってきた(世間に知られていることも、知られないようにしておかねばならないいくつかのこともだ)」
ブラックの弁護士は、ブラックが不正を働いていたとの嫌疑に対して「全く真実ではない」と話している。
ブラックは2023年、エプスタインとの金銭的なつながりに関連して起こり得る一切の訴訟に対する和解金の一部として、エプスタイン所有の島がある米国領バージン諸島政府に6250万ドル支払うことに同意した。
富豪や権力者をもてなしたカリブ海の島
広さ72エーカーのリトル・セント・ジェームズ島が、エプスタインが学者や科学者、数多くのビジネスマンを招いた場所だ。
本人はここを「リトル・セント・ジェフズ」と呼んでいたが、地元の人はもっと率直な名前を付けていた。「小児性愛者島」がそれだ。
伝えられるところによれば、近隣の島の空港にかつて勤務していた人々は、エプスタインが彼の富に圧倒されている様子の未成年と思しき少女たちとともにリトル・セント・ジェームズ島に向かうのを目撃した。
ビル・クリントンの政権で財務長官を務めたハーバード大学元学長のラリー・サマーズは、エプスタインが性虐待の疑いをかけられた際に対処法をアドバイスしたことがあるほか、自身の新婚旅行でこの島を訪れていた。
また現商務長官のハワード・ラトニックも、ステイリーと同様、昼食を取りにここに立ち寄っている。
イーロン・マスクは島に行ったことがないと話しているが、公開された電子メールを見る限り、訪れたかったようだ。
2012年にエプスタインに送ったメールで「君の島で最もワイルドなパーティーが開かれるのはいつ(昼でも夜でも)か」と尋ねていた。
航空機の運航記録によれば、英国のアンドリュー・マウントバッテン・ウィンザーもここを訪れている。
故ヴァージニア・ジュフリーは元王子を訴えた裁判で、10代の時にこの島で元王子とセックスしたと述べた。元王子はこの主張を否定している。
エプスタインは2016年、チョムスキーにメールを送り、ニューヨークかカリブ海で落ち合わないかと誘った。
チョムスキーはこれに対し、「ヴァレリアはずっとニューヨークに行きたがっている。私の方はカリブ海のあの島について空想を膨らませている」と返信した。