WBCで最も好成績を残した選手は誰か

 次に過去5回の大会の通算での個人成績を見ていこう。

■投手の通算勝利数5傑(6人)。カッコ内は出場した大会

 松坂大輔    6試6勝0敗27.2回 防御率1.98(2006、09)
 ダルビッシュ有 8試3勝1敗19回 防御率3.32(2009、23)
 上原浩治    3試2勝0敗17回 防御率1.59(2006)
 前田健太    3試2勝1敗15回 防御率0.60(2013)
 大谷翔平    3試2勝0敗9.2回 防御率1.86(2023)
 牧田和久    8試2勝0敗9回 防御率2.00(2013、17)

 第1回、2回大会で3勝を挙げ連続MVPになった松坂がダントツの1位。しかし松坂は2009年のWBCの後から不振に陥り、トミージョン手術も受けたが、立ち直ることなく引退した。WBCで燃え尽きた、とみることもできる。続いてダルビッシュが3勝。2勝は4人いる。

■通算奪三振数5傑(7人)
 松坂大輔    23奪三振 6試6勝0敗27.2回 防御率1.98(2006、09)
 ダルビッシュ有 22奪三振 8試3勝1敗19回 防御率3.32(2009、23)
 前田健太    18奪三振 3試2勝1敗15回 防御率0.60(2013)
 田中将大    17奪三振 8試0勝0敗9.1回 防御率2.89 (2009、13)
 上原浩治    16奪三振 3試2勝0敗17回 防御率1.59(2006)
 千賀滉大    16奪三振 4試1勝1敗11回 防御率0.82(2017)
 菅野智之    16奪三振 3試0勝0敗14.1回 防御率3.14(2017)

 奪三振でも松坂が1位、まさにWBCの申し子というべきか。

 2026年大会では菅野が出場する。この記録を更新する可能性があるだろう。最多セーブは牧田和久の3だ。

 なお、3大会連続で出場した投手は杉内俊哉(2006、09、13)だけだった。

■打者、本塁打数5傑(13人)

 筒香嘉智 3本塁打 7試25打8安8点(2017)
 多村仁志 3本塁打 8試27打7安9点(2006)
 山田哲人 3本塁打 16試46打12安10点(2017、23)
 中田翔  3本塁打 12試42打11安10点(2013、17)
 内川聖一 2本塁打 18試49打17安11点(2009、13、17)
 松田宣浩 2本塁打 14試45打15安12点(2013、17)
 西岡剛  2本塁打 8試31打11安8点(2006)
 吉田正尚 2本塁打 7試22打9安13点(2023)
 村田修一 2本塁打 7試25打8安7点(2009)
 福留孝介 2本塁打 15試42打8安6点(2006、09)
 阿部慎之助 2本塁打 11試29打7安7点(2009、13)
 岡本和真 2本塁打 7試18打6安7点(2023)
 牧秀悟  2本塁打 6試15打3安2点(2023)

 筒香、多村、山田、中田が3本塁打。9選手が2本塁打を打っている。今回は岡本和真、牧秀悟の出場が決まっている。ぜひ記録更新をしてもらいたいものだ。

■通算安打 5傑

 イチロー 17試77打24安1本10点率.312(2006、09)
 内川聖一 18試49打17安2本11点率.347(2009、13、17)
 青木宣親 21試64打17安0本9点率.266(2006、09、17)
 坂本勇人 12試49打16安1本7点率.326(2013、17)
 松田宣浩 14試45打15安2本12点率.333(2013、17)
 岩村明憲 15試46打15安0本6点率.326(2006、09)

 史上最高の安打製造機イチロー、右の最高打率の保持者内川、NPBで200安打2回の青木と、順当な顔ぶれが並んでいる。

 なお打者で3大会に出場したのは青木宣親と内川聖一だけ。

 最多打点は吉田正尚の13、最多盗塁はイチローと西岡剛の5、最多四球は山田哲人の17だった。

 こうしてみると、実績のある大選手がWBCでも活躍していることがわかる。

 ベネズエラのミゲル・カブレラは第1回から5回まで連続で出場したが、日本では3大会出場が最多だ。

 第6回のWBCは、MLB選手が大谷翔平、山本由伸、菊池雄星、松井裕樹、菅野智之(FA)、鈴木誠也、吉田正尚と7人も出場する。さらに今季からMLBに移籍する村上宗隆、岡本和真も出場。

 過去の例を見ても、MLB選手が数多く出場する回の侍ジャパンは強いので大いに期待したい。