日本の強さの秘密は「高校野球」の経験か
■5回のWBCの参加国別の通算勝利数10傑(率は勝率、優は優勝、準は準優勝)
日本 38試30勝8敗 率.789 優3 準0
アメリカ 35試21勝14敗 率.600 優1 準1
ドミニカ共和国 28試20勝8敗 率.714 優1 準0
プエルトリコ 34試23勝11敗 率.676 優0 準2
キューバ 32試18勝14敗 率.563 優0 準1
韓国 26試17勝9敗 率.654 優0 準1
オランダ 28試13勝15敗 率.464 優0 準0
ベネズエラ 29試16勝13敗 率.552 優0 準0
メキシコ 24試11勝13敗 率.458 優0 準0
イタリア 20試7勝13敗 率.350 優0 準0
日本が勝利数、勝率ともに圧倒的な1位、すべての大会で準決勝以上に進出している。優勝は日本(3回)、アメリカ、ドミニカ共和国(各1回)だけ。
日本が強い理由はいろいろ考えられるが、筆者は「高校野球」の経験が大きいのではないかと思う。侍ジャパンの選手のうち、ヌートバーを除く全選手が「甲子園」につながるトーナメントの短期決戦を経験している。一戦必勝のために集中力を高めた経験があることが大きいのではないか。
また第1回大会でアメリカはロジャー・クレメンスやデレク・ジーター、アレックス・ロドリゲスなど大スターが参加したが、マーリンズのエース、ドントレル・ウィリスが故障、以後も故障者が相次いだためにMLB球団は、第2回以降、アメリカだけでなくドミニカ共和国などにも選手を出し渋るようになった。そうした「温度差」も大きかったのではないか。
■日本の国別の対戦成績
韓国 5勝4敗
キューバ5勝1敗
中国5勝0敗
アメリカ2勝2敗
オランダ 3勝0敗
メキシコ2勝0敗
台湾2勝0敗
オーストラリア2勝0敗
イスラエル1勝0敗
イタリア1勝0敗
チェコ1勝0敗
プエルトリコ0勝1敗
ブラジル1勝0敗
韓国とは実に9試合も対戦している。しかしそのうち8試合は、2009年まで。それ以降は23年に1試合対戦しただけ。今回も対戦があるが、これまでの戦績はあまり参考にならないのではないか?
対照的に同じくプロ野球リーグのある台湾とは2試合だけの対戦だ。
今大会の東京ラウンドでは韓国、台湾、オーストラリア、チェコと対戦するが、過去にWBCで負けたのは韓国だけだ。アメリカラウンド(準々決勝)進出はほぼ間違いがないだろう。
アメリカとは2勝2敗の五分。毎試合大接戦となっている。メキシコは2勝0敗だが、前述の通り23年の準決勝は最終盤の大逆転勝利だった。
アメリカ大陸では、アメリカ、ドミニカ共和国、ベネズエラ、プエルトリコが4強と言われているが、日本はドミニカ共和国、ベネズエラと対戦したことがない。
特にドミニカ共和国は、今回、ファン・ソト、タティスJr.、マニー・マチャドなど、身体能力の高いスーパースターが参加を表明しており、全く予断を許さないだろう。