メタ、売上高・純利益とも過去最高 AI投資「年20兆円」へ倍増
メタが1月28日に発表した2025年10~12月期決算は、売上高が前年同期比24%増の598億9300万ドル(約9兆1800億円)、純利益は9%増の227億6800万ドル(約3兆4900億円)だった。
主力の広告事業が絶好調で、売上高・純利益ともに四半期ベースの過去最高を更新した。
特筆すべきは、2026年の設備投資計画だ。
同社は26年通期の設備投資額を1150億~1350億ドル(最大約20兆7000億円)とする見通しを明らかにした。25年実績(722億2000万ドル)から最大で約9割増という異例の積み増しとなる。
AI競争の勝ち残りに向けた強気の投資姿勢を市場は好感し、28日の米株式市場の時間外取引で、メタ株は終値から8%超上昇した。
AIが広告収益を底上げ、WhatsAppも成長
売上高の99%を占めるインターネット広告事業の売上高は、前年同期比24%増の581億3700万ドルと高い伸びを記録した。
スーザン・リーCFOは、AIによるレコメンデーション(推奨)機能の向上により、ユーザーの滞在時間が増加したことが収益増に直結したと説明。個別最適化された広告配信も精度が増しているという。
また、対話アプリ「WhatsApp」の有料メッセージング事業も、年間換算の売上高が20億ドルを突破するなど、新たな収益の柱として存在感を高めている。
「メタバース」から「AI」へ資源を大胆シフト
一方で、長年注力してきたメタバース事業にはメスを入れた。
関連部門「リアリティー・ラボ」の売上高は12%減の9億5500万ドルにとどまり、営業赤字は60億2100万ドル(前年同期は49億6700万ドルの赤字)に拡大した。
これに伴い、同社は今月、同部門の従業員の約1割に当たる約1500人の削減に踏み切った。赤字の続くメタバース関連の支出を抑制し、需要が急増している「AIメガネ」や独自のAIモデル開発に経営資源を振り向ける。