エネルギー分野で強化される極端な二極化

 エネルギー分野ではクリーンエネルギーへの移行を加速させる一方で化石燃料への依存もかつてないほど強化される極端な二極化が鮮明となっている。グリーンエネルギーの風力、太陽光、廃棄物発電、水力への関与は計214億ドルに達した。

 投資・建設を通じ計28.2ギガワットの発電容量が追加され、そのうち太陽光14.6ギガワットと風力7.6ギガワットが8割近くを占める。サウジアラビアでの52億ドルのプロジェクトに象徴されるように中国はクリーンテクノロジーの供給者として圧倒的な存在感を示している。

ケニア・ナクル郡にあるソシアン地熱発電所で現地従業員と打ち合わせをする中国人技師。中国企業は「一帯一路」構想に積極的に呼応し、自社の技術とコストの優位性を生かし、ケニアのグリーン(環境配慮型)エネルギー産業の発展を後押ししている(写真:新華社/共同通信イメージズ)

 その一方で、ナイジェリアのガス革命工業団地200億ドルやコンゴ共和国での巨大な油ガス田開発契約など化石燃料プロジェクトが全体を押し上げた。エネルギー分野に占める化石燃料の割合は74%に達しており、14年以来で最高の比率となった。

 モンゴルやインドネシアでの石炭採掘インフラ建設への関与も依然として継続。関与の形態も「発電」から資源の「開発・採掘」や「加工」へとシフトしている。単なるインフラ建設業者からエネルギー資源の川上を支配する戦略的プレイヤーへと変貌を遂げたことを意味する。