郡山城 追手向櫓 写真/ogurisu/イメージマート
(小林偉:放送作家・大学講師)
大河ドラマの3分の1以上が“戦国時代”
1月4日にスタートしたNHK「大河ドラマ」第65作『豊臣兄弟!』。筆者は2日に放送された「大河ドラマ名場面スペシャル よみがえる戦国武将たち」の構成を担当させていただきましたので、視聴者からどんな反響があるのか、注視していましたが・・・。
初回・2回目の視聴率(関東地区・世帯平均視聴率)はそれぞれ13.5%、12.2%と発表。これは前作『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』が12.6、12.0、前々作『光る君へ』が12.7、12.0だったことと比較しても微増というイマイチな結果となりました。
それでもSNSでは「テンポも良く、
さて『豊臣兄弟!』の舞台となる時代は、2023年の『どうする家康』以来3年ぶりの“戦国時代”。ちなみにこれまで「大河ドラマ」の主な舞台となった時代をざっくりと分類してみると・・・
○戦国時代・・・23
○幕末・・・・・15
○江戸時代・・・11
○平安時代・・・5
○鎌倉時代・・・5
○明治~昭和・・4
○室町時代・・・2
という具合に、全作の3分の1以上が“戦国時代”となっています。「やはり大河ドラマといえばこの時代だよね」という視聴者も多いのでは? 事実、全話の歴代平均視聴率トップ10を見てみると、
①『独眼竜政宗』(1987年)・・・39.7%
②『武田信玄』(1988年)・・・・39.2%
③『春日局』(1989年)・・・・・32.4%
・・・とトップ3は全て“戦国時代”が舞台となった作品でした。また興味深いのは上記3作が1987年からの3年間という点。実はその直前の1984~86年の3年間は明治~現代を舞台にした作品が続いたことへの“渇望感”とも受け取れるんですよ。「やはり大河は戦国」という視聴者の“要望”とも。
しかし、これまでに23作にもわたって描いてきた“戦国時代”。その主役とも言える、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康のいわゆる“三英傑”は、何度も主人公に据えています。そのため、特に21世紀以降は『どうする家康』を唯一の例外として、“三英傑”以外の戦国時代を生きた人物を主人公として模索してきたわけです。例えば、
○『利家とまつ~加賀百万石物語』・・・秀吉の盟友=前田利家とその妻・まつ
○『功名が辻』・・・信長・秀吉・家康に仕えた武将=山内一豊とその妻・千代
○『風林火山』・・・武田信玄の軍師=山本勘助
○『天地人』・・・上杉景勝の家臣=直江兼続
○『江~姫たちの戦国』・・・信長の妹=市の末娘=江
○『軍師官兵衛』・・・秀吉の軍師=黒田官兵衛
○『真田丸』・・・家康と対峙した武将=真田幸村(信繁)
〇『おんな城主・直虎』・・・家康の家臣=井伊直政の養母にして元主君=井伊直虎
〇『麒麟がくる』・・・信長を討った武将=明智光秀
こうしてみると、NHKの“苦心”が見て取れますよね。