習近平が、地方では無秩序で乱脈な事業拡大をやっており、その責任は厳しく追及するという。だがそれは、元々はおまえの方針であり指示だったのではないか、と習批判が沸き起こった。
また多くのネットユーザーたちが核心を突いた。
「権力が十数年にわたり高度に集中し、今、問題が起きたわけではないのに、突然末端官僚の『焦りや無謀な進取』のせいにするのか?」
習近平は、さぞかし、こんなはずじゃなかったと、泡を食ったにちがいない。
雄安新区はすでに「習近平のゴーストタウン」
2つ目。まさにそのことを象徴する問題がある。しかも地方行政の乱脈ぶりではなく、習近平自身が膨大な無駄をやっていたのだ。テレビ東京のリポートである。
14兆円投じ建設進む中国の理想都市“雄安新区” 習主席肝いりの計画をなぜか企業も学生も敬遠【坂井田淳の北京リポート】
1980年、鄧小平の深圳特区が、1982年、江沢民の上海の浦東特区が作られた。
それに対抗しようとしたのか、それとも自分の力を誇示しようと思ったのか、習近平は2017年に、第3の特区として自ら雄安新区を計画したのである。
元は畜産農家の村だった北京の郊外。高速鉄道で1時間のところに、巨大な駅が作られた。まるで空港である。無駄に広く、無駄に豪華。
「千年大計 国家大事」(千年の計画、国家の大事業)のスローガンのもと、国有企業や大学を誘致しようと、東京都に匹敵するほどの広大な面積に14兆円をつぎ込んだ。
巨大なビルやマンションが林立している。入口にはそこに入る企業名が書かれているが、まだ入居はしていないようだ(2050年までに1000万都市を作る予定だという)。
現在も建設中だが、習が権力を握っている限り、計画の中断はなさそうだ。しかし現今の中国経済の状態を考えると、計画倒れになる公算が大きいのではないか。
この雄安新区については、こちらの動画も参考になる(2025年5月最新版)。早くも「習近平のゴーストタウン」と呼ばれているようである。